国立療養所「長島愛生園」人権学習

2024年08月06日
活動紹介

国立療養所「長島愛生園」へ人権学習に行ってきました!

令和6年7月8日(月)学区民生委員児童委員協議会の人権学習で岡山県瀬戸内市にある国立療養所「長島愛生園」に行って来ました。

長島愛生園は全国で13か所ある国立療養所の第1号として1930(昭和5年)に開設されています。

行く道中のバスの中では「樹木希林さん」演じる映画「あん」を観賞し、ハンセン病についての差別を学びました。

ハンセン病は「らい菌」という細菌がおこす慢性の感染症ですが、その病原性は極めて低く、感染したとしても人間の免疫力によって簡単に排除されるため、発病にいたることは非常にまれです。発病すると皮膚や手・足などの目立つ部位の変形を伴うことがありますが、現在では、早期発見と早期治療により後遺症を残さず完治できます。現在も療養所には、高齢となった81名が生活しておられます。

研修の始まりは、歴史館で木下学芸員から、ハンセン病について歴史的経過や現在の状況までをDVDやジオラマ等を通して学びました。さらに現地研修では、入所者にとって家族と別れ、社会との隔離の場所となった「収容桟橋の遺構」を見学し、亡くなってもなお偽名を使わなくてはならなかった「納骨堂」に手を合わさせていただきました。その後、医師である山本園長からコロナが発生した時の状況を踏まえ、「感染症」に対する社会の偏見等考えさせられるお話を聴きました。完治しているのにも関わらず、世の中のハンセン病に対する偏見・差別は、依然根強く厳しい現状があります。現在も家族にまで差別の被害が及ぶことを恐れて、ほとんどの入所者の皆さんは、ここで生涯を過ごされるのです。

私たちは、このような過ちを二度と起こさないよう、偏見や差別のない社会をみんなで作っていきたいと思いました。

  山田学区民生委員児童委員協議会 

 


長島愛生園歴史館の外観(国の登録有形文化財)

木下学芸員から、ハンセン病の医学的な知識を学びました。

長島に点在する様々な施設を地図やジオラマから学びました。

多くの入所者が上陸した収容桟橋の遺構が残っています。
 

 


亡くなってもなお故郷に帰れない3700柱を超える遺骨が眠っています。

医師である山本園長の講話を拝聴しました。

 


初日には倉敷美観地区に行きました。暑かった~

3000点以上の作品を収蔵している総合美術館。建物も重厚。

 

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